平成から令和への改元に伴い、天皇誕生日は2月23日に定められました。
ここでは、歴代天皇誕生日の歴史や現行の祝日制度について解説します。
令和の天皇誕生日は2月23日
2019年5月1日、上皇陛下の譲位により、現在の天皇陛下が即位されました。
これに伴い元号が「令和」となり、天皇誕生日も2月23日へ変更されました。
平成時代の天皇誕生日であった12月23日は、令和元年以降は平日扱いとなっています。
2025年の天皇誕生日は日曜日に当たるため翌日の2月24日(月)が振替休日となります。
天皇誕生日の由来
天皇の誕生日を祝う習慣は古く、8世紀に「天長節」という名称で行われていた記録が残っています。
しかし、国の正式な祝日として制定されたのは1873年(明治6年)です。
1948年に「国民の祝日に関する法律」が成立すると、それまでの天長節は「天皇誕生日」として改められました。
各天皇の誕生日はその時代の国民にとって重要な祝日となり、現在に至るまでその慣習は引き継がれています。
現在では、天皇誕生日には政府関係者や各国の外交使節団が参加する祝賀行事が行われます。
例年、国民が宮中を訪れ天皇陛下に祝意を伝える「一般参賀」も行われています。
歴代天皇の誕生日と祝日の変遷
ぱたごん, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
明治天皇の誕生日
明治天皇は11月3日生まれで、この日は現在「文化の日」とされています。
1927年には「明治節」として祝日化されましたが、1948年の法改正により「文化の日」へと改められました。
大正天皇の誕生日
大正天皇の誕生日は8月31日です。
しかし、現在は祝日として残っていません。
気候の厳しさから、在位当時は10月31日が「天長節祝日」とされていました。
昭和天皇の誕生日
昭和天皇の誕生日である4月29日は、現在「昭和の日」として祝日となっています。
2007年以前は「みどりの日」として制定されていましたが、法改正により名称が変更されました。
平成の天皇誕生日
平成時代の天皇誕生日は12月23日です。
現在は祝日として残っていません。
その理由は、存命中の上皇陛下の誕生日を祝日にすると、現在の天皇と「二重権威」が生じる懸念があるためです。
上皇陛下が崩御された後に検討される可能性はありますが、現時点では祝日化は予定されていません。
2024年(令和6年)の国民の祝日を確認
2025年(令和7年)の国民の祝日・休日は以下の通りです。
2025年(令和7年)の国民の祝日・休日 | |
元日 | 1月1日 |
成人の日 | 1月13日 |
建国記念の日 | 2月11日 |
天皇誕生日 | 2月23日 |
休日(振替) | 2月24日 |
春分の日 | 3月20日 |
昭和の日 | 4月29日 |
憲法記念日 | 5月3日 |
みどりの日 | 5月4日 |
こどもの日 | 5月5日 |
休日(振替) | 5月6日 |
海の日 | 7月21日 |
山の日 | 8月11日 |
敬老の日 | 9月15日 |
秋分の日 | 9月23日 |
スポーツの日 | 10月13日 |
文化の日 | 11月3日 |
勤労感謝の日 | 11月23日 |
休日(振替) | 11月24日 |
(参照元:内閣府 国民の祝日について)
まとめ
2019年に元号が「令和」となり、天皇誕生日も2月23日へ変更されました。
天皇誕生日は1873年(明治6年)に国の正式な祝日として制定されました。
現在では、政府関係者や各国の外交使節団が参加する祝賀行事や国民が宮中を訪れ天皇陛下に祝意を伝える「一般参賀」などが行われています