生活の知識

コーヒーで害虫駆除!野菜栽培の新提案

カメムシは、作物の果実や葉に口を刺して栄養を吸い取るだけでなく、成長を阻害するなど作物に深刻な被害を与えることもあります。

カメムシが好む作物にはトマト、ナス、人参、じゃがいも、ピーマン、パプリカ、オクラ、枝豆などがあります。

対策として家庭菜園や小規模農園では、次の方法が有効です。

・箸を使って慎重に捕まえる
・防虫ネットや寒冷紗を設置する

 

最終手段として農薬がありますが、ここでは家庭でも手軽にできるコーヒーを利用したカメムシ対策をご紹介します。

 

カメムシ対策におすすめのコーヒー利用法

コーヒーでのカメムシ対策は、どんなタイプのコーヒーでも有効です。インスタント、ドリップ、缶詰など、種類を選びませんが、コストの面から缶詰はおすすめできません。

この方法は環境に優しく、効果も期待できます。以下に主な方法を紹介します。

 

コーヒー溶液のスプレー

もっともおすすめなのがコーヒー溶液の散布です。

コーヒー溶液をスプレーボトルに入れ、特にカメムシが多い植物の葉の表裏に均一に散布します。

濃いめに淹れると効果的で、毎日か最低でも2日に1度のペースで行います。

約2週間で効果が現れます。

 

使用済みコーヒーカスの散布

ドリップした後のコーヒーカスをカメムシが出没する場所に直接散布します。

カメムシを麻痺させる効果があります。

 

コーヒーカスの配置

使用済みのコーヒーカスを布や小さな容器に入れ、カメムシがよく現れる場所に置きます。

これにより土壌への影響を最小限に抑えられます。

 

これらの方法は、カフェインと苦味がカメムシを寄せ付けない効果を活用しています。

化学農薬を使いたくない家庭菜園やガーデニングに最適ですが、カメムシの種類や環境によって効果には差が出ることも考慮してください。

 

 

カメムシ用コーヒー溶液の作り方

手作りのカメムシ用コーヒースプレーは、シンプルで効果的です。

作り方も以下のとおり簡単です。

 

step
1
通常よりも濃いコーヒーを淹れます

普段使うコーヒー粉の量の1.5倍を使用し、同じ量の水で淹れます。

例えば、普段10gのコーヒー粉を使用する場合は、15gを使います。

 

step
2
抽出したコーヒーを冷まし水で薄める

薄める割合は、コーヒー1に対して水2の割合が理想的です。

例えば、100mlのコーヒーには200mlの水を加えます。

 

この方法で、カメムシへの効果を保ちつつ、植物への影響を最小限に抑えることができます。

このスプレーをカメムシがついている植物の葉の表裏に均等に吹きかけます

特に葉の裏側にしっかりと散布することが効果的です。

スプレーの使用頻度は、2日に1回が推奨されており、継続することでカメムシの数を大幅に減らすことができます。

 

 

コーヒー溶液によるカメムシ駆除のポイント

コーヒーを使ったカメムシ駆除では、効果を最大化しつつ、植物や環境への影響を最小限に抑えることが重要です。

以下のポイントに留意してください。

 

コーヒーの濃度調整

コーヒーが強すぎるとカメムシを誘引することがあります。

逆に薄すぎると効果が薄れます。

通常のドリップコーヒーの場合、一般的な比率はコーヒー粉と水が1:16ですが、カメムシ駆除用には1:10の比率が適しています。

 

定期的な使用

効果を持続させるためには、定期的にコーヒー液を散布する必要があります。

植物の種類や成長段階に応じて量を調整し、根腐れや葉焼けを防ぐために配慮してください。

2日に1回のペースが推奨されます。

 

植物への影響

コーヒー液は一部の植物に影響を及ぼす可能性があります。

特に酸性を嫌う植物には注意が必要です。

使用前に少量を試し、24時間後に植物の反応を確認することをお勧めします。

 

これらのポイントに留意することで、安全で効果的なカメムシ駆除が可能です。

周囲の環境や他の生物に配慮しつつ、適切な量と頻度でコーヒー液を使用しましょう。

 

 

まとめ

カメムシを撃退するためには、家庭にあるコーヒーを利用する方法が有効で、インスタント、ドリップ、缶詰など、どの種類でも使用可能です。

特に農薬を使いたくない家庭菜園や小規模農業に適しています

カメムシが好む作物を保護するためには、濃い目のコーヒーを作り、定期的に散布することが推奨されます。

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