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レトルトとインスタントの違いとは?特徴・保存・調理・栄養面

忙しい毎日や非常時、アウトドアなど、現代の食生活に欠かせない存在となっている「レトルト食品」と「インスタント食品」。

見た目や使い勝手が似ているものの、実は明確な違いがあることをご存知ですか?

この記事では、「レトルト食品」と「インスタント食品」それぞれの加工方法・保存期間・調理手順・栄養面・使い分け方などを徹底解説します。

保存食や時短メニュー選びの参考にぜひお役立てください。

 

 

レトルト食品とインスタント食品の基本定義

【レトルト食品とは?】

あらかじめ調理済みの食品を耐熱性パウチに詰め、高温・高圧で殺菌処理したもの。

常温保存できるうえ、湯煎やレンジで温めるだけで食べられるのが最大の特長です。

 

【インスタント食品とは?】

素材を乾燥・フリーズドライ・粉末化などの加工で保存性を高めた食品。

お湯や水を加えて数分で食べられる簡便さが魅力です。

 

 

レトルト食品とインスタント食品の違い

【1】加工方法の違い

項目 レトルト食品 インスタント食品
加工状態 すでに完成した料理 乾燥・粉末化された素材
殺菌・保存処理 高温・高圧による加圧加熱殺菌 乾燥・脱水・フリーズドライ
再現性 できたてに近い味や食感 風味や食感が変わることがある

 

【2】保存期間と保存方法

レトルト食品:常温保存で1〜2年程度の長期保存が可能。
災害時の備蓄食品やローリングストックにも最適。

インスタント食品:賞味期限は半年〜1年程度が一般的。
高温多湿を避け、早めに消費するのがおすすめです。

 

【3】調理法の違い

レトルト食品:湯煎、または電子レンジで数分温めればそのまま食べられる。

インスタント食品:お湯または水を加えて“戻す”作業が必要。ラーメン・スープ・フリーズドライ味噌汁などが代表例。

 

最近では「レンチン専用インスタントラーメン」や「お湯不要のレトルト食品」も登場し、境界が曖昧になってきています。

 

【4】歴史の違い

レトルト食品:日本では1968年、大塚食品の「ボンカレー」が初登場。
その後、カレー、丼もの、和風総菜、中華ソースなど、バリエーションが急拡大。

インスタント食品:1958年、日清食品の「チキンラーメン」誕生からブームに。
その後、コーヒー、スープ、雑炊、パスタなどジャンルが広がり、世界中で愛されています。

 

【5】栄養面での特徴と注意点

インスタント食品:塩分・脂質が高い商品も多いため、野菜やタンパク質を一品プラスするとバランス◎

レトルト食品:メインディッシュ系が多いので、サラダやフルーツ、汁物を組み合わせると理想的

 

どちらも「栄養機能食品」や「減塩タイプ」など健康志向商品が増えています。

 

【6】価格面・コストパフォーマンスの違い

インスタント食品:1食あたり100〜300円程度が多く、低コストで手に入る。

レトルト食品:150〜500円程度。高級ラインでは800円以上する商品も。

 

コスパ重視ならインスタント、食べ応え重視ならレトルトがおすすめです。

 

 

おすすめ使い分け方

「レトルト食品」と「インスタント食品」それぞれのおすすめの用途を紹介します。

  • 非常食・防災グッズ:レトルト食品(長期保存・栄養バランス◎)
  • 忙しいランチタイム:インスタントスープやカップ麺(短時間調理)
  • アウトドア・キャンプ:どちらも便利!フリーズドライ系は軽量で持ち運びやすい
  • 夜食や間食:インスタント味噌汁や雑炊系

 

 

まとめ

ポイント

  • レトルト食品:本格料理派・長期保存向き・すぐ食べたい時に◎
  • インスタント食品:低コスト・短時間調理・軽量で持ち運びやすい
  • 生活スタイルや目的に合わせて、上手に使い分けましょう!

 

この記事を参考に、日々の食事、アウトドア、防災グッズ選びなどで役立ててください。

 

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