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靴の湿気&ニオイ対策には新聞紙が効果的|理由と使い方、注意点

雨の日や長時間の使用後に靴が湿ってしまうことはよくあります。

そんな時、身近なアイテムである新聞紙が靴の湿気取りに使えると聞いたことはありませんか?

本当に新聞紙にそのような効果があるのか、使い方、注意点にくわえ湿気によるニオイ対策も紹介します。

 

 

なぜ新聞紙が湿気を取るの?

新聞紙は、表面がざらざらしていて、目に見えない小さな穴が無数に空いている「多孔質構造」の紙です。

この構造により、水分を効率よく吸い取る性質があります。

普通のコピー用紙などよりも吸水性が高く、ただ置いておくだけでも湿気を吸収してくれるのです。

 

特に、雨に濡れてしまった靴を翌日も履きたいような場合には、新聞紙が活躍します。

靴の中にくしゃくしゃに丸めた新聞紙をぎゅっと詰めておき、一晩置けば、内部の湿気をかなり取り除けます。

その後、新聞紙を取り出して天日干し(革靴の場合は陰干し)することで、さらにしっかり乾かすことができます。

 

 

湿気とともにニオイも抑える

脱いだ後の靴に湿気が残っていると、ムレや雑菌の繁殖を招き、嫌なニオイの原因になります。

居酒屋や人の家などで靴を脱ぐ場面では、足の臭いが気になるという方も少なくないでしょう。

その臭いの元となるのが、靴の中にこもった湿気なのです。

新聞紙はこの湿気を取り除いてくれるだけでなく、新聞に使われている大豆インクの成分によって、ニオイの抑制効果も期待できます。

汗をかいた日の靴や、蒸れやすいブーツなどにも、新聞紙を詰めておくだけで、ある程度の消臭効果が得られます。

 

 

靴の中への詰め方と工夫

新聞紙はただ丸めて入れるだけでも効果はありますが、さらに新聞紙で包んで入れると型崩れを防ぎつつ吸湿と消臭ができます。

形を整えながら、靴のつま先までしっかり届くように詰めるのがポイントです。

 

また、新聞紙をそのまま使うのではなく、古新聞をあらかじめ細かくシュレッダーしておくと、必要なときにすぐ使えるため便利です。

シュレッダー済みの新聞をビニール袋などにストックしておけば、日常的なケアも手軽に行えます。

 

使用時の注意点

新聞紙は一度に大量の水分を吸い取るわけではないため、長時間湿ったまま放置していると、吸収した水分が靴の中に戻ってしまう可能性もあります。

新聞紙を靴に入れておく場合は、湿ってきたら新しいものに取り替えることが大切です。

また、新聞のインクが靴に移ることがあります。

特に内側が明るい色の靴などには、新聞紙を白いキッチンペーパーや布で包んでから詰めると、色移りの心配をせずに済みます。

濡れた靴に新聞紙を使う前には、まず古タオルなどで水分をよく拭き取っておくと、より効果的に乾燥させられます。

 

 

湿気が引き起こすニオイ対策法

靴や足のニオイが気になる原因の多くは「湿気」にあります。

実は、足の裏は一日にコップ1杯分ほどの汗をかくといわれており、それが靴の内部にこもることでムレが発生。

これが雑菌の温床となり、不快な臭いを発する原因となってしまうのです。

ニオイを防ぐためには、まず靴の中にこもった湿気をしっかり取り除くことが第一歩。

そのために、日常で意識しておきたい3つの基本習慣をご紹介します。

 

同じ靴を履き続けない

一度履いた靴の内部は、思っている以上に湿っています。

一晩程度では十分に乾ききらず、そのまままた履いてしまうと、さらに汗と湿気が加わり、雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。

これがニオイの原因に直結します。

数足をローテーションして使うことで、1足あたりの使用頻度を下げ、靴をしっかり乾かす時間を確保できます。

湿気とニオイを防ぐうえで、とても大切な習慣です。

 

靴の中に新聞紙を詰める

新聞紙は多孔質で吸湿性が高いため、丸めて靴の中に詰めておくだけで湿気を吸い取ってくれます。

つま先までしっかり詰めることで、内部の除湿だけでなく、靴の型崩れ防止にもつながります。

毎晩のルーティンにすることで、次の日にはより快適に履ける状態になります。

 

乾燥剤を再利用する

お菓子や食品の包装に入っている小さな乾燥剤、捨ててしまうのはもったいないです。

乾燥剤を靴の中に入れておくだけで、簡単に除湿対策ができます。

使い終わった乾燥剤をストックしておくと、いざというときにも便利です。

 

 

こもったニオイを取り除く消臭対策

足のニオイは靴に染みつきやすく、一度こもった臭いはなかなか取れません。

湿気対策と並行して、消臭にも気を配ることで、不快な臭いの再発を防ぐことができます。

 

重曹を使った消臭

家庭で多用途に使える「重曹」は、吸湿と消臭のダブル効果があり、靴のケアにも最適です。

使い古しのストッキングやガーゼなどに大さじ5〜7杯の重曹を入れ、靴の中に入れておくと、ニオイの元を吸い取ってくれます。

手軽にできて再利用もできる、エコな方法です。

 

コーヒーや緑茶の出がらしを再利用

淹れ終わったあとのコーヒーかすや緑茶の茶殻も、消臭効果の高い天然素材です。

これらを天日でよく乾かし、布やストッキングに詰めて靴に入れることで、消臭グッズとして使えます。

ただし、しっかり乾かさないと逆に湿気の原因になるので注意が必要です。

 

消臭スプレーの活用

手軽さを求めるなら、市販の靴用消臭スプレーも選択肢のひとつ。

除菌と消臭を同時に行える製品が多く、即効性があるのが特徴です。

ただし、スプレー後は靴が一時的に湿ることがあるため、そのまま履かずにしっかり乾かしてから使うようにしましょう。

 

 

まとめ

このように、新聞紙は靴の湿気取りとして非常に身近で便利なアイテムです。

少しの工夫で除湿・消臭の効果を高めることができますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

湿気とニオイの原因を知り、正しいケアを続けることで、清潔で快適な靴環境を保つことができます。

日々のちょっとした工夫が、靴の寿命と足元の心地よさを守ってくれるのです。

 

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