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古い花火いつまで使える?安全性と正しい捨て方

夏の夜の楽しみといえば、家族や友人と過ごす花火のひとときが思い浮かびますよね。

手軽に季節感を味わえるレジャーとして親しまれていますが、実は買った花火を使いきれずに、家のどこかに眠ってしまっている…そんなご家庭も多いのではないでしょうか。

押入れや引き出しから、ふと数年前の花火が出てきて「これってまだ使って大丈夫?」と不安に感じた経験はありませんか?

火薬を使用している以上、管理や処分を誤ると危険が伴う可能性もあるため、取り扱いには注意が必要です。

ここでは、古い花火がいつまで遊べるのかという疑問に答えるとともに、遊べないと判断した場合の安全な処分方法についても紹介していきます。

 

古い花火いつまで使える?保存年数は

長期間保管していた花火を見ると「もう遊べないかも…」と思いがちですが、実は湿気にさえ注意していれば、製造から数年が経過していても問題なく使用できるケースが多いです。

特に、火薬部分が湿気ていなければ、10年以上経っているものでも使用できる例もあるとのこと。

 

さらに意外なことに、製造後すぐの新品よりも、1年ほど経過した花火の方が火がつきやすく、燃焼時間が安定している場合もあるそうです。

花火専門店の話によると、火薬が落ち着いた状態の方が炎の広がりが均一になるため、より美しく花開くとのこと。

つまり、最も見映えが良いのは1〜3年程度の適度に熟成された花火というわけです。

 

 

古い花火のリスクと注意点

いくら使えるとはいっても、状態によっては危険性が伴う可能性もゼロではありません。

注意ポイント

・火が付きにくい、あるいは突然勢いよく点火する可能性
・湿気を含んでいる場合は、不完全燃焼で終わってしまうことも

 

一方で、古い花火だからといって、保管中に自然発火したり、爆発するリスクは極めて低いとされています。

むしろ遊ぶ際に、花火を振り回したり、人に向けたりといった誤った扱いの方がよほど危険です。

 

また、安全に点火するには、ライターの直火ではなく、ロウソクの火を使うと良いでしょう。

基本的なマナーとルールを守ることで、古い花火でも安全に楽しむことができます。

 

 

使えない花火の処分方法

残念ながら、湿気てしまったり、形が崩れて使えない状態の花火は、安全を考慮して処分するのが賢明です。

花火は火薬を含んでいるため、そのままゴミに出すのは非常に危険です。

 

以下の手順で処理してください。

安全な処分の手順

  • バケツやタライに水をため、火薬部分を完全に浸す
  • 最低でも数時間以上放置して、水分が芯までしみ込むようにする
  • 水を吸ったら、材質ごとに分別して捨てる

 

注意点:濡らした後の花火が乾燥してしまうと火薬としての性質が戻る恐れがあるので、廃棄時には乾燥を防ぎつつ、なるべくすぐに処分するのが望ましいです。

 

 

まとめ

「古くなった花火=すぐに処分」、と決めつけるのは少しもったいないかもしれません。

適切に保管されていて湿気ていない花火であれば、数年経過していても安全に遊べることが分かりました。

特に、1〜3年程度経過した花火は意外にも「使い頃」であり、新品よりもパフォーマンスが良いケースもあるのです。

押し入れの奥から見つかった花火があっても、まずは状態をよく確認して、まだ使えそうであれば今年の夏のひとときを彩る一本として楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

一方で、使用が難しい場合はしっかりと水で処理し、適切に分別して捨てることが大切です。

安全第一を心がけて、素敵な花火の思い出を作ってくださいね。

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