スポーツ

【箱根駅伝】4区&7区の特徴・穴場の観戦スポット

箱根駅伝の4区と7区は、往路・復路それぞれにおいて「走力+戦術」が求められる重要区間として知られています。

かつては“準エース区間”と呼ばれた4区、そして近年「復路の2区」と位置付けられる7区。

どちらもチーム戦略の成否を左右するタフなコースで、各大学が苦心して配置するポイントでもあります。

本記事では、4区・7区のコース特徴、レースの見どころ、そして人混みを避けてゆっくり観戦できる“穴場スポット”をわかりやすく解説します。

 

 

【箱根駅伝】4区・7区│基本情報

クエルカス・アクタ, CC0, via Wikimedia Commons

 

往路4区|平塚中継所 → 小田原中継所(20.9km)

往路4区は、海沿いから小田原へ向かう20.9km

気温・風・アップダウンが複雑に組み合わさる難関コースとして知られています。

選手がばらけやすい区間のため、チームの勢いを保つ“単独走力”が求められます。

4区の概要

  • 特徴:海沿いから小田原へ向かうタフなコース、アップダウンと橋が多く体力消耗が激しい
  • 時間帯:11:00〜12:20頃
  • 一人で走り切る強さが不可欠:集団走が期待しにくく、粘り強さが必須。
  • 10個の橋による細かいアップダウン:体力を削るため、力配分とリズムが鍵。
  • 小田原中継所の手前1kmが激坂:箱根登山鉄道ガード付近が勝負の別れ目。
  • 大学の采配が試される:エース級を配置するか、粘りのある選手を置くか、戦略の分岐点に

 

【歴代記録】

順位 タイム 選手名 所属
1位 1.00.00 Y.ヴィンセント 東京国際大4年 2023
2位 1.00.24 太田蒼生 青山学院大4年 2025
3位 1.00.30 吉田祐也 青山学院大4年 2020
4位 1.00.54 相澤晃 東洋大3年 2019
5位 1.01.00 鈴木芽吹 駒澤大3年 2023

 

復路7区|小田原中継所 → 平塚中継所(21.3km)

7区は復路のなかでも特に重要視され、近年では「復路の2区」と呼ばれるほど勝負の鍵を握る区間に進化しました。

コースは基本的に平坦ながら、気温差と後半のアップダウンが地味に脚を削る難コースです。

7区の概要

  • 特徴:序盤のアップダウンと気温差が鍵。“最も走りやすい区間”とされつつも難度は高い
  • 時間帯:9:00〜10:00頃
  • 気象条件との闘い:スタート直後は冷気、後半は気温上昇。体温調整が難しい。
  • 走りやすいが油断禁物:9km以降の細かなアップダウンが脚を削る。
  • 優勝争いを左右:2010年代以降は強い選手を配置する大学が増加。

 

【歴代記録】

順位 タイム 選手名 所属
1位 1.00.43 佐藤圭汰 駒澤大3年 2025
2位 1.01.40 阿部弘輝 明治大4年 2020
3位 1:02:16 林奎介 青山学院大3年 2018
4位 1:02:21 辻原輝 國學院大2年 2025
5位 1:02:21 吉岡大翔 順天堂大2年 2025

 

 

【箱根駅伝】4区・7区│穴場の観戦スポット

JR東海道本線「国府津駅」周辺

駅のすぐ近くで観戦できるためアクセスが良く、沿道の混雑もほとんど見られない“お手軽観戦スポット”。

選手との距離は若干ありますが、「短時間でサクッと箱根駅伝を見たい」という方には最適です。

観戦初心者にもおすすめできる静かなポイントと言えるでしょう。

 

大磯警察署付近

平塚中継所がテレビ中継で注目されるため、自然と観客がそちらへ集中し、このエリアは人が少なめ。

さらに、この地点はテレビ中継がCMに切り替わるタイミングと重なりやすく「テレビに映りたくない」という方にも人気です。

駅からは少し距離があるものの、大磯プリンスホテル行きのバスを利用すると快適にアクセスできます

 

平塚中継所

タスキリレーの現場を間近で見られる人気のスポットながら、最寄り駅から徒歩20分ほどかかるため例年人が少ない穴場ポイントです。

特に復路では繰り上げスタートの可能性があるため、緊迫感を味わうには絶好の場所。

 

【平塚中継所の魅力】

  • 走り終えた選手の姿を見られる(お辞儀・涙・崩れ落ちるなど、選手の素の表情が見える)
  • 他区間に比べ観戦スペースに余裕があり、ストレスなく観戦できる
  • 駅から離れているぶん、落ち着いて応援できる環境が整っている


 

まとめ

往路の4区、そして復路の7区は、どちらも「つなぎ」と呼ぶにはあまりに重要な区間です。

アップダウン・風・気温差といった外的要因に加え、単独走の強さや精神力も問われるため、各大学の戦略と選手の走力が如実に表れます。

また、穴場観戦スポットを選べば人混みを避けつつ、選手の走りや緊張感を間近で楽しむことができます。

ぜひ4区・7区の攻防に注目しながら、レース全体の流れを読み取ってみてください。

-スポーツ