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【箱根駅伝】5区&6区の特徴・穴場の観戦スポット

往路のハイライトともいえる5区(山上り)、そして復路のスタートである6区(山下り)は、箱根駅伝の中でも特に人気と注目度が高い区間です。

標高差800mを一気に駆け上がる過酷さ、さらに復路では豪快な下りでスピードを競うスリリングな展開が見どころ

ここでは、混雑を避けながら選手たちを間近で応援できる「穴場観戦スポット」や、5区・6区それぞれの特徴を詳しく解説します。

 

 

【箱根駅伝】5区・6区│基本情報

 

往路5区|小田原中継所 → 芦ノ湖(20.8km)

 

標高差800m以上を一気に駆け上がる箱根駅伝最大の難所が5区です

「天下の険」と称される山岳ルートは、急勾配と気象条件の厳しさによって選手の真価が問われます。

選手は上りを力強く走った後、最後の4.5kmは一転して下りに転じます。

スタミナと技術の両面が求められる、まさに“往路の勝負どころ”といえる区間です。

 

5区の特徴

  • 時間:12:25〜13:30頃
  • 過酷な山上り:大平台の急カーブや宮ノ下周辺の傾斜など、脚力と精神力を試される場面が続きます。
  • タイム差が大きく開きやすい:選手の適性差が大きく出る区間で、順位変動が最も起こりやすいパート。
  • 自然条件の影響が強い:強風・雪・路面凍結など、気象条件がレース展開を左右することも多いです。

 

【歴代記録】

順位 タイム 選手名 所属
1位 1.09.11 若林宏樹 青山学院大4年 2025
2位 1.09.14 山本唯翔 城西大4年 2024
3位 1.09.31 工藤慎作 早稲田大2年 2025
4位 1.10.19 四釜峻佑 順天堂大4年 2023
5位 1.10.25 宮下隼人 東洋大2年 2020

 

復路6区|芦ノ湖 → 小田原中継所(20.8km)

 

6区は5区とは反対に、標高差840mを駆け下りる超高速のダウンヒル区間。

100mを14秒台で走ることもあるほどのスピード勝負で、復路の流れを作る重要なパートです。

6区の走りは復路全体の流れを左右するといわれており、区間配置の戦略が各大学の総合順位を左右する大きな要素となります。

 

6区の特徴

  • 時間:8:30〜9:00頃
  • 極寒のスタート:芦ノ湖周辺は気温が低く、雪が舞うことも。体温調整が重要なポイントとなります。
  • 脚への負担が大きい:急勾配の下りが続くため、ふくらはぎや太ももへの負荷が極めて大きい区間。
  • 残り3kmの“上りに感じる下り”:疲労がピークに達し、わずかな傾斜でも心理的・肉体的に苦しい場面に。

 

【歴代記録】

順位 タイム 選手名 所属
1位 56.47 野村昭夢 青山学院大4年 2025
2位 57.17 館澤亨次 東海大4年 2020
3位 57.34 今西駿介 東洋大4年 2020
4位 57.36 花崎悠紀 駒澤大3年 2021
5位 57.38 伊藤蒼唯 駒澤大3年 2025

 

 

【箱根駅伝】5区・6区│穴場の観戦スポット

箱根・宮ノ下(往路:5区)

山登り区間として圧倒的な人気を誇る5区の中でも、宮ノ下エリアは特におすすめの観戦スポットです。

富士屋ホテル近辺は歩道が比較的狭いため、人が集中しにくく、選手をかなり近い距離で見ることができます。

毎年1月2日には、宮ノ下商店会による「宮ノ下シチューパン」の無料配布や、オリジナルメガホンの提供など、地域ならではの温かい応援文化が味わえるのも魅力のひとつ。

地域の方々の優しさや活気ある雰囲気を感じられる、知る人ぞ知る特別な観戦スポットです。

 

箱根湯本駅周辺(復路:6区)

復路の6区を間近で見たい方には、箱根湯本駅周辺が穴場となっています。

早朝の時間帯であるため人が少なく、落ち着いた雰囲気で観戦できるのが魅力。

さらに駅が近いためトイレや飲食店へのアクセスが良く、寒さが厳しい朝でも快適に過ごすことができます。

周辺にはカフェや飲食店、コンビニも豊富なので、暖かい店内で駅伝中継を見つつ、選手が通過する直前に外へ出て応援するといった楽しみ方も可能。

観戦初心者にも安心の環境です。

 


 

 

まとめ

箱根駅伝の象徴ともいえる5区(山上り)と6区(山下り)は、観戦するだけでも胸が熱くなるドラマが生まれる区間です。

宮ノ下や箱根湯本などの穴場スポットを活用すれば、混雑を避けながら選手たちの力走を間近で応援できます。

また、この2区間は順位変動が非常に大きく、レース展開を大きく左右するポイントのため、観戦しがいも抜群。

初めての方も、毎年観戦している方も、今年はぜひ絶景と熱い走りが交差する箱根の山で感動の瞬間を味わってみてください。

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